英語の無生物主語構文の基本的な用法


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英語の文章表現では、人や生き物ではなく物体や現象といった無生物を主語(動作主体)に位置づけて表現する「無生物主語」の形式があります。

無生物主語構文を日本語に訳す際には、違和感のない訳にする必要があります。無生物主語構文は接続詞 because などを用いて書き換えられます。

英語の無生物主語構文とは

無生物主語構文は、人以外の語句が主語にくる英文を指します。無生物主語になる語句は「モノ」であったり、「条件」「時間」を示す表現があります。

例えば「The book sells.」は無生物主語を用いた英文です。the book が無生物主語であり、日本語訳で「その本が売れる」と表されます。

この文での sell は「売る」ではなく「売れる」といった意味の動詞として用いられています。

「The weather caused a lot of illness.」も無生物主語を用いた英文です。ここでは the weather が無生物主語です。日本語では「その天候が多くの病気を引き起こした」と訳されます。

無生物主語構文の概要

無生物主語構文は大きく分けて2種類あります。「無生物主語+自動詞」と「無生物主語+他動詞」です。

「無生物主語+自動詞」の場合

無生物主語は自動詞と共に用いられる場合があります。自動詞は目的語を必要としない動詞です。「主語+自動詞」の文は日本語で「(主語)が~する」と訳されます。

「無生物主語+自動詞」の文は目的語を伴わず、日本語訳はシンプルなので比較的簡単だといえるでしょう。

The ball rolled into the stream.
球は小川の中に転がり込んだ。 – Tanaka Corpus

The door opened.
ドアが開いた。 – Tanaka Corpus

「無生物主語+他動詞」の場合

無生物主語には他動詞を伴う用法があります。他動詞は必ず目的語を伴う動詞です。目的語は述語動詞の表す動作が及ぶ対象を指します。

他動詞による動作が、主語以外のモノや人に影響を及ぼします。「主語+他動詞」の文は日本語で「(主語)が(モノや人)に~する」といった訳をされます。

A short walk will bring you to the station.
少し歩くと駅に出ます。 – Tanaka Corpus

The news made him happy.
そのニュースは彼を幸せにした。 – Tanaka Corpus

無生物主語構文の和訳には注意が必要

他動詞を用いた無生物主語構文を和訳する際には注意が必要です。無生物主語構文は文字通りに和訳されると、翻訳調に聞こえ、違和感があるためです。

無生物主語構文をスッキリとした和訳にするためには、目的語にあたるモノや人を主語にもってきて訳すとよいでしょう。

例えば「His failure taught me a good lesson.」は無生物主語 his failure を用いた英文です。文字通りに訳すと「彼の失敗は私に良い教訓を教えてくれた。」と表されます。

ただ、この訳は「彼の失敗」が本来ないはずの意思をもって「教えた」ように聞こえ、日本語として違和感があります。適切な和訳にするために、目的語である「私」を主語にして訳します。

したがって「His failure taught me a good lesson.」という英文は日本語で「私は彼の失敗から良い教訓を学んだ。」と表された方がしっくりします。

無生物主語構文は書き換えられる

「無生物主語+他動詞」の文は書き換えられます。別の英文に書き換える際はたいてい、接続詞が用いられます。

どの接続詞を用いるかは、無生物主語が果たす文中の役割によります。無生物主語構文を書き換える際に用いられる代表的な接続詞として because や when、if などが挙げられます。

The hot weather caused me much discomfort.
暑い天候なので私はつらかった. – 研究社 新英和中辞典

ここでは the hot weather が無生物主語です。the hot weather が文中で、私をつらくさせた「原因」として機能していることがわかります。

「原因」を示す接続詞である because などが書き換えの際に用いられます。原因を示す接続詞である since、as などでもよいでしょう。

したがって「I was much discomfort because it was the hot weather.」といった英文に書き換えられます。

無生物主語構文によく用いられる動詞

無生物主語構文によく用いられる動詞は決まっていくつかあります。よく用いられる動詞として make や allow、cause などが挙げられます。

「~させる」を意味する make

make は無生物主語構文でよく用いられる動詞です。make は「~させる」と訳される使役動詞として知られています。

ただ、make が用いられた文を訳す際に make を「~させる」と表すと、不自然に聞こえます。文の目的語を日本語訳の主語に据えることで自然な日本語訳に聞こえます。

例えば「This episode made me cry.」を訳す際には、目的語 me を日本語訳では主語として捉えるとよいでしょう。「This episode made me cry.」は「私はこのエピソードを聞いて泣きました。」と訳されます。

This episode made me cry.
このエピソードは私を泣かせました。 – Weblio Email例文集

「~を許す」を意味する allow

「~を許す」を意味する allow も、無生物主語構文でしばしば用いられます。allow を単純に「~を許す」と訳すよりも、「(主語)のおかげで(人)は~する」と表すとよいでしょう。

This experience allowed me to grow.
この経験は私を成長させた。 – Weblio Email例文集

「~を引き起こす」を意味する cause

cause は無生物主語構文でよく用いられる動詞のひとつです。cause はたいてい「~を引き起こす」と訳されます。

cause を用いた無生物主語構文を訳す際は、「(主語)がきっかけで(人)は~する」と訳出するとよいでしょう。

This home stay caused me to have an interest in English.
このホームステイをきっかけに私は英語により興味を持ちました。 – Weblio Email例文集

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