英語の前置詞 with の「付帯状況」の用法


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英語の with は「~とともに」「~と」という意味で用いられることの多い前置詞ですが、付帯状況の用法で「~しながら」といった意味で用いられる場合があります。

付帯状況の with の構文は、「with+目的語+補語」の形で表現されます。補語には分詞や形容詞句などが対応します。

「~しながら」という意味で用いられる前置詞 with

英語の前置詞 with は、付帯状況の用法として、「~しながら」「~の状態で」という意味で用いられる場合があります。

「付帯状況」は複数の物事が同時に起こる際に用いられます。付帯状況の with を用いることで、物事の描写が明確に細かく示されます。

付帯状況の with は「with+目的語+補語」の形で文末に表現されます。補語には現在分詞や過去分詞、形容詞句、副詞句、前置詞句などが当てはまります。

例えば、He sat with his legs crossed. は付帯状況の with を用いた文です。「he sat」と「his legs crossed」という同時に起こっている2つの動作・出来事が with によって1つの文にまとめられています。his legs が目的語で、過去分詞 crossed が補語となっています。

He sat with his legs crossed.
彼は足を組んで座っていた。 – Tanaka Corpus

with を用いた付帯状況の構文はたいてい、「(目的語)が~しながら」や「(目的語)が~の状態で」などと訳されます。

with+目的語+現在分詞の用法

付帯状況は with+目的語+現在分詞の形で表される場合があります。現在分詞は基本的に「一般動詞の原形+ing」で表現されます。

このとき、目的語と補語である現在分詞との関係は「能動的である」と表現され、with 以下は「目的語+be動詞+現在分詞」という能動文として、切り離して表現できます。

例えば、She stood on the beach with her hair waving in the wind.は現在分詞を使った付帯状況の文です。直訳すると、「風で彼女の髪がなびきながら、彼女は浜辺に立っていた。」となります。

なお、付帯状況 with を用いた文を和訳する場合は、違和感のある直訳ではなく、付帯状況の意味を自然に表現できる意訳がおすすめです。

She stood on the beach with her hair waving in the wind.
彼女は髪を風になびかせて浜辺に立っていた。 – Tanaka Corpus

He came along with his dog following him.
彼は、犬を連れてやってきた。 – Tanaka Corpus

with+目的語+過去分詞の用法

with+目的語+過去分詞の形でも付帯状況を表現できます。過去分詞は原則、「一般動詞+ed」の形で表現されます。

目的語と補語である過去分詞の関係は「受動的である」といわれています。with 以下は「目的語+be動詞+過去分詞」という受動態の文として、切り離して表現できます。

Can you walk with your eyes closed?
目を閉じて歩けますか。 – Tanaka Corpus

現在分詞と過去分詞の使い分けは、目的語と補語である分詞の関係が能動的か受動的かで判断します。例えば「目を輝かせながら」といった日本語を英語の付帯状況の with で表現したい場合、with eyes shining とするのが正解です。

なぜなら、eyes と shine の関係は能動的であるからです。日本語で表すと、「目が輝く」のであって、「目は輝かされる」のではないからです。

ただ、時折、能動的そして受動的ともとれる表現がある場合は、現在分詞と過去分詞のどちらを用いても問題ないとされています。

with+目的語+形容詞句の用法

with+目的語+形容詞句でも付帯状況が表されます。

例えば、with my window open は「私の窓を開けながら」「私の窓を開けたまま」などと訳されます。その他にも with my mouth full といった表現は「私の口がいっぱいの状態で」「私の口がいっぱいのまま」といった訳され方をします。

I sleep with my window open.
窓を明けたままで寝る – 斎藤和英大辞典

with+目的語+副詞句の用法

with+目的語+副詞語句でも付帯状況を表現できます。

副詞 on と off が付帯状況を表す際によく用いられます。例えば with the hat on は「帽子を身に着けた状態で」「帽子をつけながら」などと訳されます。ここでの on は「~の上で」といった意味の前置詞としてではなく、「装着して」「身に着けて」といった意味の副詞として用いられています。

さらに with my shoes off といった表現は「私の靴を脱いだまま」「私の靴を脱いだ状態で」といった訳され方をします。この場合の off は前置詞ではなく「脱いで」といった意味の副詞です。

I slept with the light off.
私は明かりを消して眠った。 – Tanaka Corpus

with+目的語+前置詞句の用法

with+目的語+前置詞句の形でも付帯状況を表現できます。

例えば、with his hands in his pockets といった表現は「彼の手をポケットに入れた状態で」などと訳されます。his hands が目的語で、in his pockets が前置詞句に当たります。

He stood against the wall with his hands in his pockets.
彼はポケットに手を入れて、壁に寄りかかってたっていた。 – Tanaka Corpus

「原因」を表す with の用法もある

「with+目的語+補語」は付帯状況だけでなく、原因を表す場合があります。原因を表す場合の「with+目的語+補語」は文頭で用いられることが多いといわれています。

With your children away, you must have a lot of free time.
子供が手を離れたのだから、自由な時間がたくさんあるでしょう。 – Tanaka Corpus

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