英語の「助動詞」、使い方の基本の基本


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英語の助動詞には動詞に追加的な意味を与える役割があります。例えば、助動詞は動詞に「意志」や「推量」といった意味を付加します。代表的な助動詞は「can」「will」「may」などが挙げられます。

基本的な助動詞の用い方を理解しましょう。助動詞にはたいてい複数の意味があり、「助動詞の直後の動詞は必ず原形」といった特有のルールがあります。

助動詞とは

助動詞とは動詞に意味を付け足して、文の叙述に変化を与える品詞です。つまり、助動詞は文字通り、「動詞」を「助」ける品詞であるといえるでしょう。

助動詞の意味には意志や可能、推量などがあります。助動詞単体では用いられず、動詞と合わせて用いられることが特徴です。

さらに助動詞はたいてい、複数の意味を持ちます。どの意味を表すのかは、文脈によるので注意が必要です。

代表的な助動詞と意味

英語の助動詞の数は解釈によってまちまちですが、15個前後あるといわれています。しかし代表的な助動詞と意味を理解し、使いこなせれば、会話をする上では十二分に大丈夫でしょう。

「可能」を意味する助動詞 can

can は可能を意味する助動詞です。低い可能性を示す推量の意味もあります。

日本語では、可能の意味の文脈ならば「~できる」「~しうる」と表されます。推量の意味で用いられるならば、「~なりうる」「~かもしれない」と訳されます。

「意志」を意味する助動詞 will

will は意志を意味する助動詞です。単純な予測を示す未来の意味も持ちます。

日本語に訳すと、「~する」「~してやる」といった風に表されます。主語が一人称でなかったり、無生物であったりすると、「~だろう」「~でしょう」と訳されます。

「提案・推量」を表す助動詞 should

should は提案や推量を意味する助動詞です。should の推量は比較的高い可能性を示します。must ほど可能性が高くなく、may よりも可能性が高い、といった感じです。

should は「~すべき」「~はず」といった風な日本語訳が当てられることが多いです。

「義務」を意味する助動詞 must

must は義務を示す助動詞です。否定文だと、must は禁止を表します。さらに、must は高い可能性の推量の意味で用いられることもあります。

must は should より強い要求を表します。must は「~しなければならない」といった日本語訳に対応することが多いです。

「許可・推量」を表す助動詞 may

may は許可や推量を表す助動詞です。may の推量は可能性が高くなく「たぶん~かも」といった予測に近いです。

日本語では「~してもよい」「~かもしれない」と表されます。

助動詞の用法

助動詞を用いた文には、「助動詞の直後の動詞は原形」という文法事項の決まり事があります。例外なく当てはまるルールなので、覚えてしまうと楽でしょう。

助動詞を用いない文と同じように、助動詞を用いた否定文や疑問文でも、助動詞の直後に「not」をつけたり、語順を入れ替えたりします。

肯定文の場合

助動詞を用いた肯定文は「主語+助動詞+動詞の原形~」の形で表されます。

例外なく助動詞の直後の動詞は原形です。主語が「she」や「he」といった3人称単数の場合でも動詞の原形が用いられます。動詞が「is」や「are」といった be動詞の場合でも、原形である「be」が用いられます。

さらに、受動態や現在進行形の肯定文でも助動詞は用いられることがあります。語順や一般動詞の変化はそのままで、助動詞の直後であるbe動詞は全て「be」に置き換わられます。

例えば can を用いた肯定文では、動詞に「可能」の意味が与えられます。「we see」は「私たちは会う」といった意味で表されます。しかし助動詞 can を用いると「we can see」となり、私たちは会う「ことができる」、という「可能」の意を伴った文意に変わります。

We can see each other again
また会える – Weblio Email例文集

He should be angry.
彼は怒るべきだ。 – Tanaka Corpus

My car will be taken.
車が持っていかれる – Weblio Email例文集

You must be kidding!
冗談でしょう。 – Tanaka Corpus

否定文の場合

助動詞を用いた否定文は「主語+助動詞+not+動詞の原形~」の形で表されます。

「助動詞+not」は短縮形がよく用いられます。cannot は1語で表されることに注意しましょう。なお、may not は短縮形が用いられません。

  • can not → can’t もしくは cannot
  • will not → won’t
  • should not → shouldn’t
  • must not → mustn’t

助動詞がない否定文「You don’t stay up late」は「あなたは夜更かしをしない」と訳されます。しかし義務・禁止を表す助動詞 must を用いると、「You must not stay up late」と表されます。「あなたは夜更かしをしてはいけない」という訳の、禁止の意味を持った文に変化します。

You must not stay up late.
夜更かしはいけない。 – Tanaka Corpus

I can’t hear it.
聞こえないよ。 – Tanaka Corpus

The law should not be violated.
法は破ってはならない。 – Tanaka Corpus

He will not be coming home for a while.
彼はしばらく帰ってきません。 – Weblio Email例文集

疑問文の場合

助動詞を用いた疑問文は「助動詞+主語+動詞の原形+~+?」の形で表されます。

肯定文や否定文と同じように、動詞の原形が用いられることが特徴です。一般動詞の疑問文で用いられるような do や does は用いられません。

「Should she read books?」は助動詞 should を用いた疑問文です。一般動詞 read や3人称単数の代名詞 she が用いられていますが、「Does she~?」や「Should she reads~?」とはなりません。

Should she read books?
彼女は本を読むべきですか? – Weblio Email例文集

What will you do?
君どうする – 斎藤和英大辞典

May I ask you a question?
質問していい? – Tanaka Corpus

否定文・疑問文で特殊な働きをする助動詞

肯定文と異なり、否定文や疑問文において特殊な意味を持つ助動詞があります。

特殊な意味を持つ代表的な助動詞の用法を理解しましょう。少し発展的な内容ですが、日常会話などで頻出の表現です。

「依頼」を表す助動詞

will を用いた疑問文では、will が要求の意味で用いられることがあります。日本語に訳すと、「~してくれる?」「~してください」と表されます。

can を用いた疑問文でも、can が依頼の意味で用いられることがあります。can は will よりも丁寧な依頼表現だといわれています。「~してもらえますか」といった風に訳されることが多いです。

その他にも助動詞 would や could も疑問文では依頼の意味で用いられます。

ただ、will や can が用いられた疑問文は全て「依頼」を表すわけではありません。will が意志を表す助動詞として疑問文に用いられることもありますし、可能の意味で can が疑問文で用いられることもあります。

どの意味で助動詞が用いられているのか、前後の会話やシチュエーションによって、文意を推し量ってください。

Will you sing me a song?
唄を歌って聞かせんか – 斎藤和英大辞典

Can you deliver this?
配達してもらえませんか。 – Tanaka Corpus

「強い拒絶」を表す助動詞

will を用いた否定文では、won’t(will not)が強い拒絶を示すことがあります。たいてい、「どうしても~しない」「~してやらない」といった訳され方をします。

won’t は一般動詞を用いた否定文における「don’t」「doesn’t」やbe動詞の否定文における「isn’t」「aren’t」よりも、強い否定・拒絶を表します。

I won’t forgive you.
僕はあなたを許しません。 – Weblio Email例文集

She won’t try to go to sleep.
彼女は眠ろうとしない。 – Weblio Email例文集

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