英語の「過去完了」の各用法、過去形との違い


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英語の時制表現には「過去完了」という表現形式があります。過去完了の用法とその意味を正しく理解しましょう。

過去完了とは

過去形との違い

英語で「過去の時点のできごと」を表現する表現形式は「過去形」と「過去完了形」に区分されます。

過去形は、過去のある時点に起こったことを表現します。1回性のイベントと認識してもよいかもしれません。

そして、過去完了形は過去のある期間に起こったことを表現します。過去完了はある程度の時間的な広がりを前提している表現というわけです。過去何度も起こった、あるいは、「起きた」とは表現しにくい状態などを示します。

日本語表現で対応づけるなら、過去形は「(動作)した」、過去完了形は「(動作)していた」と対応づけられるでしょう。

現在完了との違い

「完了」の表現形式には「現在完了」もあります。完了形といってまず思い浮かべられる表現形式は現在完了でしょう。過去完了は現在完了の応用とも言えます。

現在完了と過去完了は、表現対象とする「期間」の扱いが異なります。現在完了は「《過去のある時点》から《現時点》に至る期間」を対象とします。過去完了は、現在完了における「現時点」が「過去のある時点」となり、「《過去のある時点よりもっと以前》から《過去のある時点》に至る期間」を対象とします。

要は「 【1】大昔 ――【2】昔――【3】現在 ―― 【4】未来 」という時間区分において「2~3」の期間を対象とするのが現在完了、「1~2」の期間を対象とするのが過去完了です。

過去完了の用法・用例

過去完了は文脈によって「継続」「経験」あるいは「完了」といった用法に分けられます。用法を認識できると文意やニュアンスがつかみやすくなります。

過去完了の「継続」用法

過去完了形の継続用法は「(ある期間の間ずっと)~していた」というニュアンスを表現します。

I had played baseball before.
野球をやっていたことがありました。 – Weblio Email例文集

単に過去形で I played baseball. のように表現した場合、野球をした(ことがある)という意味は示せても、「過去のある期間において継続して野球をしていた」というニュアンスが表現できません。

過去完了の「経験」用法

過去完了形の経験用法は「(ある期間において)~したことがあった」というニュアンスを表現します。

I had met him before.
その人には前に逢ったことがあった – 斎藤和英大辞典

人に会った(逢った)というような文脈で、過去形を用いると、面会・遭遇というイベント自体を示す表現になります。完了系で表現すると、過去に経験があったかどうかに言及する表現にできます。

過去完了の「完了」用法

過去完了形の完了用法は「(過去のある時点を基準にして)すでに~してしまっていた」というニュアンスを表現します。

When I woke up, my wife had already woken up.
私が起床したときは妻は既に起床していた。 – Weblio Email例文集

過去の特定の時点に焦点を当て、その時点までに事が完了していた、という意味合いが明確に示せます。これを過去形で表現すると1回性のイベントは表現できても完了のニュアンスがうまく表現できません。

過去完了を使わなくてもよしとされる場合

文意の上では過去完了形を使った方が適切といえそうな文章が、過去形で表現して適切と見なされる場合もあります。

カジュアルな表現では、文意は過去完了でも過去形で簡素に表現される場合が多々あります。

叙述内容が節ごとに時系列どおりに順序よく述べられる場合も、ことさら過去完了を使わない場合があります。

the other day のように時期を明示する(過去完了のニュアンスを表現する)語を含む場合も、過去完了を使わずに済ませる場合があります。

I lost the clock that I bought the other day.
私は先日買った時計を無くしてしまった。 – Weblio Email例文集

いずれに場合も、過去完了形でも表現できます。

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