イギリスで使われるスラング

海外ドラマ、映画の多くがアメリカから来ている影響で、一般にはアメリカ特有のスラングがそのまま英語のスラングと思われがちです。一概にスラングといっても、アメリカ特有、イギリス特有、オーストラリア特有、といったように地域によって使われる語・表現が異なります。英語圏の中でもっとも伝統的な国といわれているイギリスでは、どのようなスラングが使われているのでしょうか。
Mate
親しい友人をさすときに使われる表現です。この表現はイギリスだけでなく、オーストラリア、ニュージランドでも使われています。アメリカではDudeやPal、Buddyといった表現が使われています。
Is this here table for my mate Bill?
ここは俺の友達の、ビルのテーブルだろ?( Robert Louis Stevenson『宝島』)
Bugger all
Nothing allという表現を、下品にした表現です。日常会話で使う場合、親しい間柄、あるいは自分と距離が近い人に使うことが好ましいです。
He’s done bugger all to help me.
彼は私に何も援助してくれなかった。(研究社 新英和中辞典)
Knackered
exhausted,tieredのくだけた表現で、親しい間柄で用いられます。日本語でいうと、若者などが仕事・勉強をし過ぎたあとに「チョー疲れた」とい感覚でしょうか。
You must be completely knackered.
あなたはへとへとに疲れたでしょうね。(Weblio E-mail例文集)
Cock up
なにかしくじった時に使う表現で、アメリカ英語ではMess upなどの表現が使われます。日本語で若者風にいうと「やらかしちゃったよ。。」という感覚で使われます。
I’ve just cocked it up and don’t know what to do.
やらかしちまってどうすればいいかわかんないよ。
Chunder
吐く、もどすという意味で特に酒の飲みすぎ、食べすぎで吐くという際に使われます。アメリカではPukeという表現が広く使われていますが、イギリスではChunderの方が使われています。
Last night he chundered in the street after many drinks and now he has a terrible hangover.
昨晩、彼は飲みすぎで道端で吐いてたし、今はすごくひどい二日酔いだよ。
Dodgy
日本語に正しく訳すと、「危ない」、「怪しい」となりますが、若者風にいえば「やばい」という意味になります。この「やばい」という使われ方になると広い意味の捉え方がありますが、基本的にネガティブな意味でとります。
I had a dodgy curry last night and now I’m feeling nauseous.
昨晩やばいカレーを食べて、すごく今吐き気がするんだ。
Bollocks
もともとは男性の金○を意味する言葉ですが、スラングで使われると「くそっ」、「まじかよ」といったようなニュアンスで使われます。アメリカ英語ではDamnや、God’s sakeといった語が意味としては近い意味を持ちます。
Oh, bollocks. I’ve lost my wallet in the night club.
くっそ、クラブで財布なくしちまったよ。
Scrummy
scrumptiousという形容詞から派生したと考えられる表現で、ご飯が美味しいなどと言いたい時に使います。ニュアンスとしては日本語でいう「うまい」といった表現が近いでしょう。
This apple-pie is scrummy. Do you want one,mate?
このアップルパイ、めっちゃうまいで! お前もひとつ食べない?
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