英語の論文で「文献情報」を書く正しい書き方の作法


shutterstock_531165796英語の引用文献と参考文献を書く場合、基本的なルールを理解しておくことでより正確な学術的文章を書くことができます。

日本語の感覚だと、引用文献(citation)は文中で参考元の文を直接引用や間接引用した場合を指し、参考文献(reference)は文章を書く際に参考にした本やウェブサイトなどをさします。一方、英語の論文において引用文献と参考文献は参考書目(bibliography)としてまとめられ、文献の表示の仕方は使用するスタイルによって異なります。また、担当の教授や先生によって求められる文献リストの表記が異なる場合もあるため、指定された記述スタイルの有無を確認することも大切です。

引用文献と参考文献の表記の方法

専攻の分野によって文献のスタイルは異なります。一般的に使用例が多いスタイルはMLAとAPAの2種類があり、人文科学の分野で頻繁に使用されるスタイルです。

MLA(Modern Language Association style)は使用頻度が特に多い文献スタイルで、文学や言語の分野での使用が多くみられます。参考書目としての表記は「Works Cited」です。

APA(American Psychological Association)はMLAと比べ一般的に読みやすく表記されたスタイルで、社会科学やビジネスの分野での使用が多く見られます。参考書目としての表記は「Reference」です。

参考書目の基本形はMLAの「著者. 文献名. 出版社, 出版年, ページ数」が使用されることが多くあります。MLAとAPAの参考書目の記述の仕方に大きな違いはありませんが、APAは出版年の位置が「著者. (出版年). 文献タイトル.」のように著者の後ろに「()」で囲んで表記するという特徴があります。ピリオドとコンマの位置に気をつけた文献の表記も注意が必要な大切なポイントです。

引用文献と参考文献のより細かい表記の方法

著者の表記方法

著者の名前を記載する際の順番は、「ファーストネーム, ラストネーム ミドルネームの頭文字.」です。複数の著者がいる場合は、「名前, and 名前」「名前, 名前, and 名前」となり3人以上の場合は1人目の著者の名前だけを述べ、「名前, et al.」と表記することができます。

文献名の表記方法

文献名だけではなく文献のタイトルまで詳しく述べる場合、「”タイトル.” 文献名.」のように「””」でタイトルを囲む、あるいはイタリック体で表記をします。また、ウェブサイトの記事の場合、「”タイトル.” ページ名, サイト名, url.」とできる範囲でより詳しい情報を記載します。

出版社と出版年の表記方法

雑誌などで、巻(volume)が分かる場合、「出版社, vol.数字, no出版年」と表記します。版(edition、version)が分かる場合は文献名の情報後、出版社の「情報前に「数字 ed.,」「~ Version,」と加えより正確な表記をすることができます。

ページ数の表記方法

ページ数の記載はより詳しい引用箇所がはっきりしている場合「p. 数字.」「pp. 数字-数字.」と表記します。ウェブサイト上でurlが分かる場合は、「p. 数字, url. Accessed 日 月 年.」とアクセスした日付も含み記載するとより丁寧な表記になります。

文中における引用した文献の表記

本や記事の場合

著者のラストネームが文中に含まれる場合の文末は「(ページ数).」の表記をし、文中に著者を含まない場合の文末は「(ラストネーム ページ数).」となります。

Yamada wrotes, “~” (12).
“~” (Yamada 12).

著者が不明の場合は、タイトル名をラストネームの変わりに使用します。長いタイトルの場合は短く書き換えることもできますが、「””」やイタリック体で表記する必要があります。

本の複数の人の文章が含まれている場合

「and」で複数の著者のラストネームを繋いで表記します。複数の著者の記載をする際、長すぎる名前は文章の流れを悪くし読みにくい印象があるため、文末にまとめての表記がより好まれる場合もあります。3人以上の著者による文献の場合は先に述べたように、「et al.」が使用されます。

Ymada and Tanaka describes, “~” (12).
“~” (Yamada and Tnaka 12).
“~” (Yamada et al. 12).

ウェブサイトの場合

ウェブサイト上の情報を使用する際、著者名が無い場合が多くあります。その際、ページタイトルがある場合はタイトル、サイト全体を参考にした場合はサイト名を文章中に明記する必要があります。タイトルの名前が長く省略をする場合は、「””」で囲みます。必ずしも文中でタイトル名やサイト名を明記しなければいけないわけではありませんが、著者名が無いため引用元の名前を先に述べることで読みやすい引用となります。

文中での引用表記は、論文最後の文献リストで情報を見つけやすくする役割があります。そのため、著者名だけではなくタイトル名やサイト名を文中で引用表記する際はそれぞれの文献リストの最初に表記されている情報を使用することに注意が必要です。

 

参考:The Purdue OWL: Research and Citation

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