英語能力試験「IELTS」で「海外で通用する英語力」を測る


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いわゆる英語能力試験には、複数の種類があります。その一つにIELTSがあります。

IELTSとは

IELTSとはInternational Language Testing Systemの略で、海外留学・海外研修あるいはカナダ、オーストラリア、イギリスなどへ海外移住を申請する際に英語力を証明する資格として用いられる英語能力テストです。

現在、IELTSは英語圏の多くの高等教育機関で認められていて、Reading(読む)、Writing(書く)、Listening(話す)、Speaking(話す)の4つのテストから構成されています。

評価・採点

テスト結果に合格、不合格はありません。結果は0.5刻みで1.0から9.0のバンドスコアで評価されます。各4技能(Reading,Writing,Listening,Speaking)ごとの英語力と、総合評価として4技能の英語力の平均がバンドで示されます。

入学や受け入れ条件は教育機関によって異なりますが、多くの大学はバンド5.5~6.5、大学院は6.5~を目安として設定していることが多いです。

テスト内容

IELTSはアカデミックモジュールとジェネラル・トレーニングモジュールの2種類のテストがあります。出願する際、この2つのうちの1つを選ぶのですが、モジュールによってReadingとWritingの試験問題が異なるため、自分はどちらの種類のテストを受験するのか事前に確認しておく必要があります。

Reading

Readingセクションは問題が40問あり、解答時間が60分です。3つのセクションから構成されていて、1つの文章の長さは900語前後、全体でおよそ2700語前後あります。

出題形式は選択問題、正誤問題、記述式問題など多岐にわたっています。出題される文章の内容に関してですが、書籍、専門誌、雑誌、新聞からとトピックが幅広いので、日ごろから英字新聞・ニュースの記事に目を通しておくといいでしょう。

Writing

Writingセクションは全部で問題が2題あり、解答時間は60分です。アカデミック・ジェネラルともにTask1で最低150語、Task2で最低250語以上の語数を書くことが要求されます。評価基準は大きく4つあり、語彙力、文法力、文章の一貫性、そして質問に適切に答えられているかどうかが見られます。

Listening

Listeningセクションは問題が40問あり、解答時間は解答を書き写す時間10分を含めて約40分です。4つのセクションから構成されていて、日常的な会話から、学術的な会話まで幅広い内容の会話が再生されます。

注意したい点として、音声が1度しか再生されません。私個人の失敗談ですが、前の問題にとらわれすぎて、次の問題の冒頭部分を聞き逃すということがあったので、わからない部分があればとりあえずメモだけを取り、再生終了後の転写時間にメモを頼りに解答することをオススメします。

Speaking

Speakingセクションは3つのパートから構成されていて、試験時間がおよそ10~15分程度です。試験形式としては試験官との1対1のインタビュー形式で、4つの評価基準(文法、発音、語彙力、話の一貫性)を基に英語力が測られます。

パート1では自己紹介や日常に関する質問(家族、居住地など)、パート2では試験官から渡されたカードに書かれたトピックを基に2分間スピーチ、そしてパート3ではパート2で提示されたトピックに関連した事柄について試験管が質問していくディスカッションが行われます。

IELTSとTOEFLの違い

TOEFLとIELTSは特に高等教育機関が認定している英語資格であるため、比較されがちです。IELTSとTOEFLは具体的に何が違うのでしょうか。

複合問題の有無

TOEFLはWriting、SpeakingセクションにおいてIntegrated Taskと呼ばれる、複合問題が出題されています。これは簡単にいうとListeningとWritingあるいはSpeakingが組み合わさった問題です。

一方のIELTSは各テスト毎に独立しているため、2つの技能を同時に測るような形式の問題は出題されません。

スピーキングの形式

TOEFLはパソコン上で受験するテストであり、スピーキングテストもパソコンに向かってスピーチする形式です。それ故、仮に問題が聞き取れなかったり、わからなかった場合聞き直すことができません。

IELTSのスピーキングテストは、試験官とのインタビュー形式なので、問題を聞き直すことが可能です。しかし試験官によっては強い訛り、アクセントを持つ人もいるので、運任せの部分も多少あります。

試験時間

TOEFLの試験時間は10分の休憩時間を含め、4時間~4時間半とかなりの集中力・忍耐力を要します。一方IELTSは2時間50分弱とTOEFLと比べると試験時間が1時間程度短いです。ただ、IELTSのスピーキングテストに関しては、テストがその日のうち、あるいは別日に受験することになるので拘束時間を考えればあまり大差はないかもしれません。

IELTSの勉強方法

IELTSの勉強を始めるにあたって、大切なことは試験の形式に慣れることです。もちろん文法や単語を覚えることも必要ですが、スコアを挙げるにはとにかく問題の傾向、形式に慣れるこの一言に尽きると思います。

参考書に関して、IELTSの入門編として新セルフスタディ IELTS 完全攻略、ある程度慣れてきたら発展編としてGrammar for IELTSAdvanced vocabulary for IELTSなどを個人的にオススメします。勉強方法に関しては一概には言えませんが、多くの日本人受験者の弱点であるスピーキングに関して言えば、オンライン英会話を活用して練習することを薦めます。

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