「平和」に関する名言で学ぶ英語「precious(大切な)」


Sinay2

precious /préʃəs/ は、「大切な」「貴重な」などと訳される単語です。「価値」という意味のラテン語に由来し、「price」も同語源です。

「precious」の類語に「valuable」がありますが、「valuable」は金銭的価値と結びつけられることが多い傾向があります。一方、「precious」は、下の名言で「平和」を表しているように、かけがえのない、価値のつけられないようなものを表す際に用いられる傾向があります。

なお、「precious」は、日常会話の中では副詞として用いられることもあります。特に、「precious little」または「precious few」の形をとって否定文に用いられることが多く、その場合、「ほとんど~ない」という強調の意味を持ちます。

▼「precious」を含む名言

Peace is much more precious than a piece of land… let there be no more wars.

ちっぽけな領土よりも、平和の方がずっと大切だ。もう戦争はやめよう。

1978年3月8日のカイロでのスピーチより引用

エジプトの政治家、アンワル・アッ=サーダート(1918-1981)の言葉です。アッ=サーダートは、日本では「サダト大統領」としてよく知られている人物です。

エジプトはイスラエルと長らく戦争状態にあり、1967年の第三次中東戦争ではシナイ半島を失っていました。その後、1973年に領土奪還を目指して奇襲攻撃を行い、それまで連戦連勝であったイスラエル軍に、初めて大打撃を与えることに成功しました(第四次中東戦争)。サダトの上の言葉は、第四次中東戦争後、イスラエルとの和平の道を模索してきた上での発言です。

その努力が実った結果、エジプトとイスラエルは1978年9月に和平合意(キャンプ・デービッド合意)を実現させました。なお、この功績により、サダトにはノーベル平和賞が授与され、シナイ半島もエジプトに返還されることとなりました。

Photo By Yoav Rosenberg (First uploaded to the Hebrew Wikipedia by Effib.) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

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