歴史に影響を与えた名言で学ぶ英語「opium(阿片)」


Chinese opium smokers

opium /óʊpiəm/ は、「阿片(アヘン)」という意味の単語です。カタカナ語では「オピウム」と発音されることもありますが、英語では「オウピアム」に近い発音です。

阿片とは、植物のケシから採取される麻薬の一種です。転じて、人の感覚を麻痺させるものの喩えとして、「opium」の語が用いられることもあります。

なお、植物のケシは英語で「poppy」と呼ばれますが、「poppy」は同じ仲間の「ケシ」と「ヒナギク(ポピー)」の両方を包含する単語です。観賞用ではなく、麻薬の原料となるケシに言及する場合には、「opium poppy」と呼ぶと誤解が防げます。

▼「opium」を含む名言

It is the opium of the people.

それ(宗教)は人類にとっての阿片だ。

Marx K(1843)「A Contribution to the Critique of Hegel’s Philosophy of Right(ヘーゲル法哲学批判・序説)」より引用
英訳はWikipedia「Opium of the people」より

マルクス主義の祖であるカール・マルクス(1818-1883)の有名な言葉です。マルクスは宗教に関して、「Religion is the sigh of the oppressed creature(宗教は抑圧されし者の溜息)」とも述べており、宗教を現実逃避の手段として批判しました。しかし、宗教そのものを批判するというよりは、宗教に逃れざるを得ない現実への批判、あるいは宗教批判を行ったヘーゲル左派への批判という意味合いが強かったともいわれています。

ちなみに、当時はちょうど、清とイギリスの間で、阿片を巡るアヘン戦争(1840-1842)が起こった時期でもあり、マルクスが阿片を引き合いに出したことに関係していたともいわれています。

By Drawn by Thomas Allom, engraved by G. Paterson [Public domain], via Wikimedia Commons

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