歴史上の有名な名言で学ぶ英単語「utmost(最大限の)」


German prisoners marching towards Tobruk cph.3b18205

utmost /ˈʌtmòʊst/ は「最大限の」「最高の」「極限の」などと訳される単語です。

「最大限の努力をする」という意味のイディオムとして、「do one’s utmost」あるいは「try one’s utmost」が頻出です。「utmost」を「best」に変えても同じ意味になります。「最大限の努力をして」という意味の、「with the utmost effort」という表現もあります。

▼「utmost」を含む名言

The Empire’s fate depends on the result of this battle, let every man do his utmost duty.

皇国ノ興廃コノ一戦ニ在リ 各員一層奮励努力セヨ

(英訳はWilliam J. Koenigの1977年の著書、「Epic Sea Battles」より引用)

東郷平八郎が1905年の日露戦争末期に行われた日本海海戦(Battle of Tsushima)に臨み、「Z旗(Z flag)」を掲げて船員に伝えた言葉です。アルファベットの最後の文字である「Z」が掲げられた通り、実際にこの戦いが、日露戦争の勝敗の帰趨を決する戦いとなりました。

上の名言の後半部分は、「You are all expected to do your utmost.」と訳されているパターンもあります。こちらも「utmost」の語が用いられていますが、形容詞ではなく名詞として用いられています。

また、上の訳では原文の意味にない「duty」の語が含まれています。これは、日本海海戦におけるZ旗の掲揚が、1805年のトラファルガー海戦でイギリスのネルソン提督が行った信号旗掲揚に倣ったものであることが、翻訳に影響したものと思われます。ネルソン提督が信号旗に込めたメッセージは以下のものでした。

England expects that every man will do his duty.

英国は各員がその義務を尽くすことを期待する。

※ Picture By British Army [Public domain], via Wikimedia Commons

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