ドラッカーの名言で学ぶ英単語「integrity(高潔さ、誠実さ、真摯さ)」


integrity /ɪntégrəṭi/ は、一般的に「高潔さ」「誠実さ」などと訳される英単語ですが、日本語訳が非常に難しい単語として知られています。

「integrity」はラテン語の「integer(完全な)」という単語に由来する英単語です。さらに語源を辿ると、否定の接頭辞「in-」と「触れる」という意味の「tangere」に分けられ、「触れられていない」「無傷な」というニュアンスの言葉であることが分かります。

「integrity」という単語は、しばしば人格の形容に用いられ、「integrity」を持っている、と言われることは最大の褒め言葉だともいわれています。「integrity」は確かに、日本語の「誠実さ」にも近い単語ですが、「正直さ」という意味も含んでおり、語源を考慮すると、「触れられていない」という意味から「潔」の字を含む「高潔さ」、あるいは「完全無欠」のニュアンスを含んでいるともいえます。

▼「integrity」を含む名言

But if he lacks in character and integrity — no matter how knowledgeable, how brilliant, how successful — he destroys.
しかし、真摯さに欠けていたのでは、いかに知識があり、才気があり、仕事ができようとも、組織を腐敗させ、業績を低下させる。

(和訳はピーター・F・ドラッカー著、上田惇生訳「マネジメント」より引用)

ドラッカーは著書の中で、しばしば「integrity」という単語を用いて、マネジメントにおけるその重要性を強調しています。日本語では、上田惇生による「真摯さ」という訳がよく知られていますが、この訳を選ぶにあたっては、訳者は相当悩んだといわれており、また「真摯さ」という訳にも賛否両論があります。

また、上の名言では、「character and integrity」と2語が並立されているのを「真摯さ」という一語で表しているので、「character」が持つ意味が表現し切れていないともいわれます。「character」もまた訳が難しい単語ですが、ここでは「人格」に近い意味で用いられています。

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