シェイクスピアの劇の名言(名ゼリフ)と古い英語


イギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアは「四大悲劇」や「ロミオとジュリエット」など、名作を数多く残しました。シェイクスピアが活躍した16世紀から17世紀にかけての英語は、現代の英語と単語や文法が異なっていることもあります。

O Romeo, Romeo! Wherefore art thou Romeo?
ロミオ、ロミオ!あなたはどうしてロミオなの?(「ロミオとジュリエット」より)

「O」は「Oh」と、「art」は「are」と、「thou」は「you」と、それぞれ同じ意味を表す古い言葉です。「you」という単語もありましたが、目上の人に用いられ、「thou」は同等あるいは目下の人に用いられていたといいます。「Wherefore」は、「Where」とあるので、場所に関係する単語のようにも思えますが、実際には「Why(なぜ)」や「What(何のために)」に近い意味の単語です。

現代の言い回しに直すと、「Oh Romeo, Romeo! why are you Romeo?」のようになります。

To be, or not to be: that is the question.
生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。(「ハムレット」より)

この文章の「To be, or not to be」の部分は古くから、「生きるべきか死ぬべきか」または類似の意味で訳されるのが一般的です。この訳は、「be」という単語を「存在する」あるいは「生存する」と捉えたものです。一方、シェークスピア研究者の小田島雄志氏は、この部分を「このままでいいのか、いけないのか」と訳しています。また、この文での「be」が「復讐する」という意味だとする説もあります。「生きるべきか死ぬべきか」という訳でも、「自分が」という一人称的な意味ではなく、より一般論としての意味だとする解釈もあります。

Frailty, thy name is woman.
弱き者よ、汝の名は女なり。(「ハムレット」より)

自分の母親が夫の死後、夫の弟とすぐに結婚したことを嘆くセリフです。「frailty」は「弱さ」や「脆さ」などという意味で、「不貞」と訳されることもあります。「thy」は「you」と同じ意味の「thou」が格変化したもので、所有格を表すので、現代の英語では「your」に相当します。

ちなみに、「ジュリアス・シーザー」の名台詞、「ブルータス、お前もか(Et tu, Brute?)」は英語ではなくラテン語です。

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