日本人の話す英語によく見られる発音の特徴


日本語には、「英語では区別される複数の音が区別されない」という性質や、「子音で終わる単語が基本的にない」という性質があるので、日本人が話す英語の発音には一定の特徴が見られる傾向があります。

▼「r」と「l」が区別されない

日本人の英語の特徴として、最もよく知られている性質といえます。日本人の話す英語が「Engrish」と呼ばれることがあるのも、「r」と「l」の発音が区別されないのが理由です。日本人の「ラ行」の発音は、どちらかというと「l」に近い発音ですが、正しい舌の位置と動かし方を覚えれば、「r」の音を発音することもできるようになります。

▼「s」と「th」が区別されない

「r」と「l」に次いでよく挙げられる特徴です。例えば、「bath(風呂)」と「bus(バス)」がしばしば同じ発音になってしまうのは、これが理由です。日本人の発音はどちらかというと「s」に近いので、「th」の発音を身につけると区別することができます。

ただし、「city(都市)」などに見られる「si」の発音は、「th」の発音より間違って発音されていることが多いともいいます。日本人は「si」を「shi」と発音する傾向がありますが、「si」は「シ」より「スィ」に近い音です。

▼「v」と「b」が区別されない

日本語でも「ヴァンパイア」などで「ヴ」の音が発音されることがあるので、全く区別されていないわけではありませんが、「バ行」の音に相当する「b」の音に変化する傾向があります。

▼単語の最後の「r」が「鉤付きシュワー」の発音にならない

例えば、「star(星)」が「stάː」の発音になる傾向があります。これは、イギリス英語の発音と同様の特徴です。アメリカ英語では、「star」は「stάɚ」という発音になり、最後の「r」に「鉤付きシュワー」と呼ばれる「ɚ」の音があてられます。「ɚ」の音は、発音した後に舌が「r」と同じ位置になります。日本語で「r」と「l」が区別されないので、「ɚ」の音も発音されない傾向があります。

この他にも、「w」の発音が「u」の発音に置き換わったり、「zi」の発音が「ji」の発音に置き換わったり、「hu」の発音が「fu」の発音に置き換わったりする傾向があります。

▼単語の最後の子音に母音が付加される

日本語の単語は、一般的に子音で終わることがないので、母音を付け加えて発音される傾向があります。例えば、「talk」が「tohku」、「sing」が「singu」のように変化します。

「c」「k」「g」が「ku」または「gu」に変化する以外の例もあります。

「ch」→「chi」
「l」→「ru」
「ng」→「ngu」
「nk」→「nku」
「j」→「ji」
「t」→「to」
「d」→「do」
「s」→「su」
「x」→「kusu」

▼子音が2つ以上続く場合に、子音の間に母音が付加される

特定の子音の続きで、子音と子音の間に母音の「u」が挟まります。

「cr/cl」→「cul」
「br/bl」→「bul」
「fl/fr」→「ful」
「gl/gr」→「gul」
「sc/sk」→「suk」
「sm」→「sum」
「sn」→「sun」
「sp」→「sup」
「st」→「sut」

母音が「u」ではない例もあります。「drive」が「doraibu」になる例がそれにあたります。

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