アメリカ英語の「water」が「ワラ」に聞こえる理由


「water」という単語はカタカナ語では「ウォーター」といいますが、実際には「ワラ」に近い音に聞こえることがあります。この現象は、アメリカ英語特有の発音の変化に起因しています。

アメリカ英語には、「t」が母音に挟まれ、かつ前の母音にアクセントが置かれる場合に、「t」が「はじき音(弾音)」になるという性質があります。これが日本語の「ラ」に近い音に聞こえるということです。ただ、「そう聞こえる」だけであって、日本語の「ラ」と同じ発音というわけではありません。むしろ「d」の音に近いと感じる人もいるようです。

はじき音は、その名の通り、口の中で舌を弾くようにして、上顎に一瞬だけ付着させるという音です。「water」をアメリカ英語で正しく発音すると、確かに舌がそのような動きをしているのが分かります。

なお、イギリス英語の「water」は「t」をはっきりと発音するので、「ワラ」ではなく、「ウォーター」と聞こえます。発音記号で表すと、アメリカ英語では「wˈɔːṭɚ」、イギリス英語では「wˈɔːtə」と発音されます。「t」の部分がアメリカ英語では「ṭ」になっていますが、これがはじき音への変化を表しています。

「water」だけでなく、例えば以下の単語にも同様の現象が起こっています。発音記号はアメリカ英語のものです。

better /béṭɚ/(より良い)
bitter /bíṭɚ/(苦い)
butter /bˈʌṭɚ/(バター)
city /síṭi/(都市)
letter /léṭɚ/(手紙)
motor /móʊṭɚ/(モーター)
scatter /skˈæṭɚ/(散らかす)

いずれの単語も、「t」または「tt」を母音が挟んでいて、前にアクセントが置かれているのが分かります。

»覚えた英語を、マンツーマン英会話の「無料体験」で、ちょっとだけ話してみる